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『リカ』五十嵐貴久

リカリカ
(2002/01)
五十嵐 貴久

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妻子を愛する42歳の平凡な会社員、本間は、出来心で始めた「出会い系」で「リカ」と名乗る女性と知り合う。しかし彼女は、恐るべき“怪物”だった。長い黒髪を振り乱し、常軌を逸した手段でストーキングをするリカ。その狂気に追いつめられた本間は、意を決し怪物と対決する。単行本未発表の衝撃のエピローグがついた完全版。第2回ホラーサスペンス大賞受賞。


何か手軽に読めるものを・・・と本棚の前をうろうろしていて手に取ったのが本書でした。話しのテンポがよく、ひきこまれるようにして一日で読んでしまうことができました。

ホラーサスペンス大賞受賞作であるだけに、非常に怖かったです。しかし怖い本ってついつい読み進めてしまうものなんですよね。

主人公のサラリーマンの本間が出会い系サイトにはまってゆく経緯が細かく描いてあってなるほど~ちょっと興味津々でした。モンスターのリカに追い詰められて、だんだんノイローゼみたいになっていく主人公が不憫といえば不憫。。でも身からでた錆なんだなー。

リカがどうしてあんな風になったのか、もう少し丁寧に描いてあったら良かったかな。

軽いものをサクッと読みたいときにはいい本だとおもいました。

『完全なる首長竜の日』乾緑郎

完全なる首長竜の日完全なる首長竜の日
(2011/01/08)
乾 緑郎

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少女漫画家の和淳美は、植物状態の人間と対話できる「SCインターフェース」を通じて、意識不明の弟と対話を続けるが、淳美に自殺の原因を話さない。ある日、謎の女性が弟に接触したことから、少しずつ現実が歪みはじめる。映画「インセプション」を超える面白さと絶賛された、謎と仕掛けに満ちた物語。


<評価>★★★☆☆
デビュー作としてはすごいと感じました。
設定がSFちっくで楽しめました。植物状態の人間とコミュニケート出来る「SCインターフェース」。
主人公の漫画家の日常が細やかに書かれていて、楽しめました。
ただ、ラストが途中で想像できてしまうんですよね~(汗)その辺をもっと複雑にしてほしかったです。

『ブック・ジャングル』石持浅海

ブック・ジャングルブック・ジャングル
(2011/05)
石持 浅海

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<評価>★★★★☆
逃げろ、知力と体力の限りを尽くして。閉鎖された市立図書館に忍び込んだ男女5人を猛烈な悪意が襲う。

初めて読む作家さんでした。タイトルに「ブック」とあるので、かなり期待して頁をめくったのですが、そこまでいろんな本のタイトルとかは出てきませんでした。ただ、舞台が図書館なので、それだけでもテンションはあがりましたね。大好きだった図書館が閉館すると聞き、それぞれに本に思い入れのある男子2人。女3人。が、真夜中の図書館に忍び込むのです。(悪いことなんだろうけど、ワクワクしちゃいますよね)。始めは自分たちだけだと思っていたけど、同じような異性のグループと鉢合わせして、かなりびっくりしちゃうんです。そんな中、いきなりラジコンに追いかけられることになってしまい・・・。

なんだか有川浩さんっぽい感じが少ししました。まず、真優という少女がラジコンヘリの先に付いていた毒物の針で死んでしまいます。男性2人は、必死になって残りの少女を救おうと奮闘します。この男性2人、好きだな~。逃げようと思えば1人で逃げられるのに、自分の危険をも顧みずに少女たちを守るんです。ベタだけれどもかっこいいと思いました。

こちらの武器が、ジャンパーやハンカチやクリップホルダーといった、え?そんなので大丈夫?と思えるような武器なんだけど、これが意外とよかったんです。

これを読むと、怖いけど、一度でいいから夜中の図書館に入って、思う存分うろうろしてみたいな。としみじみ思いました。

『女子の古本屋』岡崎武志

女子の古本屋女子の古本屋
(2008/03)
岡崎 武志

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<評価>★★★★☆
ネット、カフェ、ギャラリー、雑貨、イベントなど、好きを仕事にした個性派13人の女性店主たち。開業へのヒントがいっぱい。

古本屋が大好き。うっすらとした埃とカビの匂い。ずらっと並ぶいろんな背表紙。考えるだけでどきどきしてしまうのです。最近、近所の古本屋が閉店してしまいがっくりときています。その跡地には「すき家」が建設中。遠出した際に必ず寄っていた古本屋のおじさんから何故かいつも「国語の先生でしょ?」と言われてました。その古本屋もあえなく閉店。。やはり、利益を上げるのって難しいんだな~としょんぼりしちゃいます。そんな中、とても勇気をもらったのが本書。怖そうなおじさんでは」なくて、女子なんです!なんと素晴らしい。どれもこれも行ってみたいお店ばかり。古書日月堂さんは、なんと青山のレトロモダンなアパートの一室にあるんです。隠れ家っぽくて惹かれます。主の佐藤さんは、忙しい会社勤務で病気になってしまい、一年間の休暇をもらって古本屋巡りをなされた事からお店を始めます。女性ならではのセンスで作った目録が、古本屋業界で噂になった程。そう、女性って、素敵な包装紙とかを見つけるのが上手なんですよね。

女性という性を武器にして、こわもての中年の男性客から、親身に古本の雑学を教えてもらっている方もいて、くすっと笑いたくなりました。そう、こちらから心を開けば、古本好きな方って優しいと思います。

オオっと思ったのは海月書林さん(ここです)。「オンナコドモ」という棚があって、昭和初期の「暮らしの手帖」なんかがあるんです。しかもネットで注文できるから住んでいる場所は関係ない。一冊注文して、お茶を飲みながらゆっくり読みたいものです。古本屋の良い所は、ネットだけというお店でもやっていく事が出来るという事。

素敵な雑貨を一緒に売ってらっしゃるお店も結構あって、行きたくてたまりません。紅茶の歴史の本の横に可愛いカップとか置いていてくれたら、絶対買っちゃいます。スコーンやクッキーとかもあるといいなあ。

『ファミリーツリー』小川糸

ファミリーツリーファミリーツリー
(2009/11/04)
小川 糸

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<評価>★★★★☆
だって、ぼくたちはつながってる――長野県穂高の小さな旅館で生まれた弱虫な少年、流星は「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。料理上手のひいおばあさんや、ちょっと変わったおじさんなど、ユニークなおとなたちが見守るなか、ふたりは少しずつ大人になっていく。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。

『食堂かたつむり』も『蝶々喃々』も、わりと好みだったので、今回も手に取りました。

読んだ後、胸にジーンとくるものがあった。なかなかの青春&成長譚だなあ。

ただ、「海」という名前の犬が、火災で亡くなるというシーンがあって、読んでいてすっごく辛かった。これは犬好きにはきついものがあるな。鎖につないでさえなければ・・・。最初に助けていれば・・・。いろんな後悔の念が頭を過ぎりました。でもそれは、主人公の流星も同じで、ずっと後悔する事になります。でも、流星の怒りは、火の中に飛び込もうとする流星を引き止めた父親に向かっている感じで、あまり父親と口を聞くこともなくなったりするんだけど、それは違うんではないかな、と感じました。火の中に飛び込んでいれば、流星まで死んでしまったかもしれないのだから。

流星とリリーの幼少時代のエピソードは、自分の幼い頃を思い出して、微笑ましかったです。姉の初潮の血を見て、「殺されている」と思い込んだり。叔父さんのバイクのサイドカーに乗せられておもらししてしまったり。全体を通して、リリーの方がしっかりしていて、落ち着いているなあと感じました。やはり流星は少し頼りがいがないというか・・・。

姉の告げ口でリリーと引き離されてしまった流星。リリーの近くに住むために流星は浪人するのだけれども、なんていうかあまり努力してないっぽいんですよね。東京でせっかくリリーと恋人どうしになれたのに、最後らへんは、喧嘩ばっかり。リリーは、自分が進みたいエステティシャンという夢を持っていて、その夢のすばらしさを語るのだけれど、流星は、それを聞いて自分が何をしたいのかわからず、リリーに嫌味を言ったり、嫌な態度をとったりします。若者の時にはありがちな焦燥感だけど、あまりにも幼稚だったように感じました。

個人的に、マッサージとか毒素を出すとか、大好きなので、リリーが流星にしてあげたエステがすっごい気持ちよさそうで、羨ましかった。

ラストは、喜ばしいことなのだけど、経済的な事がちょっと心配になりましたね。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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