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『憑流』明野照葉

憑流(hyoryu) (文春文庫)憑流(hyoryu) (文春文庫)
(2010/02/10)
明野 照葉

商品詳細を見る

<評価>★★★★☆
旧家・朝比奈家に嫁いだ苑香は才色兼備の完璧な嫁。やがて、彼女がツキをもたらしたかのように、朝比奈家は隆盛を見せるが、夫の妹・真希は、苑香にいいしれぬ違和感を覚える。そして、苑香を嫌悪する者は、なぜか次々と姿を消す。はたして彼女は何者なのか。ホラーと心理サスペンスが融合した傑作長編。

『25時のイヴたち』を読んでから、書店に行っては明野さんの作品を探しています。怖いけど読みたいと思わせてくれる作家さんです。お金持ちで、優しくて素敵な幸宏のお嫁さんになった苑香。苑香は才色兼備だし、奥ゆかしいし、黙々と家事をこなしてくれるとても素敵な若奥様。だけど、夫の祖母・母親・妹の女3人は、いいようのない不快さ、嫌さを感じてしまいます。だけど、欠点のない嫁を反対する訳にもいかず、その思いは心の中にだけ留めておいたのです。反対に、諸手を挙げて苑香を歓迎した夫と夫の父親は、何もかもが良い方向に向かっていくのです。仕事が成功したり、すぐにタクシーがつかまったり、混んでいるレストランでもすぐに席が空いたり・・まさにツイテイルの一言なのです。 苑香を心中では良く思っていなかった祖母と母親は、相次いで亡くなってしまうんです。意地悪く考えれば、苑香が無意識にでも「邪魔だな」と思った人間は必ず不幸になってしまうのです。そう、ツキとは憑き、とも言えるんですよね。しかし夫は、苑香の処女だったのに大胆な夜の営みに心を奪われて異変に気づく事が出来ないんですね。その辺が読んでいてイライラというかハラハラしました。 と言っても、決して苑香が悪い訳ではないと思うんですよね・・・。血筋が憑き物という家系に産まれてしまったというだけなんですが。血筋とは、どうやっても断ち切れないものなんでしょうか。ラストは、背筋がゾワリとしました。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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