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『死者の体温』 大石圭

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「ねえ、バルコニーに鳥が来てるわ」それが僕の聞いた『北川美花』の最後の言葉だった。そのあと彼女の口はいろいろな音を出したが、それはもう言葉ではなかった。『北川美花』の温かな乳房に耳を押しつけ彼女の心臓が停まる瞬間を聞いた。トラウマもない、悪意もない、動機もない。今も世界は溶け続けている。史上最悪の連続大量殺人の日々。


<評価>★★★★☆

大量殺人を犯す男の話しでした。しょっぱなから、売春相手の女子高校生の首を絞め殺します。読み始めて、「うわ~ やめようかな」と思ったけれど、これが意外と読ませる文章で、次々とページをめくっていました。外見はハンサム。性格も爽やかで明るい。近所づきあいも会社の中でもそつなく愛想をふりまいているのですが、1人の仕事部屋に戻ると、考えるのは、首を絞めることばかり・・。首は首でも、太って脂肪のついた首は絞める気がしないらしくて、ポキッと折れそうな細い首がお好みだそう。少女から少年から赤ちゃんから男から女まで、絞め殺しまくって生活しています。主人公がキザなんですよね。絞め殺した女性をベッドに寝かせて、クラシックを聞きながら1本だけタバコを吸う・・というところが。

ラストは、あんがい普通の終わり方だったけど、ここまで救いの無い内容で読ませるってすごいと思った。著者のあとがきで、著者の実家の隣に住んでいた男性が、オウム真理教で、あの無差別殺人をした人だったそう。その中のあるエピソードから、本書を書くアイデアが沸いたとありました。確かにそのエピソードの内容は、確かに心がどこか麻痺していないとできないことだな~としみじみ考えた。

この作者に興味がわいたので、今度、『出生率0』という本を読んでみようと思う。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

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やま☆わか

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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