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『小さいおうち』中島京子

小さいおうち小さいおうち
(2010/05)
中島 京子

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赤い三角屋根の家で美しい奥様と過ごした女中奉公の日々を振り返るタキ。そして60年以上の時を超えて、語られなかった想いは現代によみがえる。


<評価>★★★★★
とても上品な語り口で温かな気持ちになれました。戦前の昭和初期・東京にひっそりと建つ赤い三角屋根の小さいおうち。そこで女中として働いていたタキの回想録として綴られています。

タキの女中としてのプライドが大変共感でき、どうぞこの家にだけは戦争がきませんように、と祈らずにはいられませんでした。

タキの前に、白地に青い水玉模様のワンピースを着て飛び出してきた時子奥様。奥様というよりお嬢様といっていいくらい無邪気で可愛らしいのです。そしてなにより女中のタキを信頼して、頼りにしています。夫よりも濃密な時間を過ごした時子奥様と女中のタキ。男を感じさせない夫と暮らしながら、他の男性に淡い恋心を抱いてしまう時子奥様。それに気づいた時のタキの小さな嘘。

世間は戦争だ、質素こそ美徳!といわれていても、この家では決して贅沢ではないものの、優雅で楽しい時間が流れていたのです。タキも、自分の部屋を与えられて、ここを終の住処にしたいと願います。女中が奥様をおもい、慕う気持ちが全体から溢れてきていて、ココロがホッコリとしたのでした。

ラストの仕掛けも上手だな~と感じました。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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