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『サウダ-ジ』盛田隆二

サウダージ (角川文庫)サウダージ (角川文庫)
(2004/09)
盛田 隆二

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<評価>★★★★☆
「サウダージ」、それは、失われたものを懐かしむ、さみしい、やるせない想い―。日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。若いパキスタン人労働者シカンデル。日系四世のルイーズ。裕一の行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人女性ミルナ。それぞれが癒しがたい喪失感を抱きながら、東京に流れ着き、出会い、そして別れていく。人々の胸に去来する、やるせない想いを描く傑作長編。

淡々と書かれているのに、ものすごくやるせない、いろんなしがらみを投げ出したくなるようなお話。日本人の両親から産まれて、日本に住んでいる私は、それだけですごく贅沢な事なのかもしれないと気づかせられます。祖国が無いというか、混血って、自由なようでいてすごく淋しい事なのかもしれない。。肌の色や文化も違うし。

登場する人たちがそれぞれ、淋しい。パキスタンから働きに来ているシカンデル。真面目に働いていたんだけれど、同居人の1人が万引きで捕まりそうになり、内緒で滞在しているシカンデルは泊まる場所を裕一に求めるんです。「友達だろ?」と。それで裕一の義母の所に泊まらせるんだけど、割と簡単に義母と関係を持ってしまうんです。これって裕一からしたらかなりやるせないと思う。義母は衿子という日本人女性なんだけど、どんな男性ともベッドを共にしてしまう女性。義理の息子の裕一にまでまざまざと女の部分をみせつけ、隙あらば寝てもいいわよという態度を取るんです。そんな義母に対する裕一の憧憬と憎悪の想いがすごく胸をしめつけました。

人生に投げやりになるんではなく、頑張って生きていって欲しいと思いました。

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