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『おやすみラフマニノフ』中山七里

おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)おやすみラフマニノフ (『このミス』大賞シリーズ)
(2010/10/12)
中山 七里

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<評価>★★★★☆
秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励んでいた。しかし完全密室で保管されていた、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれる。脅迫状も届き、晶は心身ともに追い詰められていく。さらに彼らの身に不可解な事件が次々と起こり…。メンバーたちは、果たして無事に演奏会を迎えることができるのか。ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」がコンサート・ホールに響くとき、驚愕の真実が明かされる。

『さよならドビッシー』では、文章のリズムがあまり合わなくて、少しがっかりしていたのですが、今回はすっごく良かったです。音楽の持つ、人の心を癒す力、ストラディバリウスなどの名器のすごさ、音楽大学の学生生活の模様・・様々な魅力がギュッとつまっていました。

語り手となる主人公の晶は、母子家庭で慎ましく育った男の子。幼い頃から働きづめだった母親との唯一の共有出来る時間はバイオリンを弾いている時。音楽大学に入学するのですが、母親は亡くなってしまっていて、アルバイトをするものの、学費が払えないかもしれないという、ギリギリの生活を送っています。音楽をするのって本当にお金がかかりますよね。楽器代に、練習部屋の確保とか。だからといって、就職先がある訳ではないんです。一握りの才能ある人間以外は音楽をあきらめるしかないんですもんね・・。厳しい。

演奏会を控えたある日、時価2億のチェロが盗まれます。その後も、ピアノがずぶ濡れになったり、殺人予告がきたりして、犯人を一生懸命考えながら読んだのだけど、分かりませんでした。

ラストも二転三転して、上手い!と思います。今回はラフマニノフの生きていた時代背景が細かく描かれていたので、ものすごくラフマニノフを聴きたくなりました。

関連作品 +『さよならドビッシー』+(感想)

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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