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『ファミリーツリー』小川糸

ファミリーツリーファミリーツリー
(2009/11/04)
小川 糸

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<評価>★★★★☆
だって、ぼくたちはつながってる――長野県穂高の小さな旅館で生まれた弱虫な少年、流星は「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。料理上手のひいおばあさんや、ちょっと変わったおじさんなど、ユニークなおとなたちが見守るなか、ふたりは少しずつ大人になっていく。命のきらめきを描き出す、渾身の一作。

『食堂かたつむり』も『蝶々喃々』も、わりと好みだったので、今回も手に取りました。

読んだ後、胸にジーンとくるものがあった。なかなかの青春&成長譚だなあ。

ただ、「海」という名前の犬が、火災で亡くなるというシーンがあって、読んでいてすっごく辛かった。これは犬好きにはきついものがあるな。鎖につないでさえなければ・・・。最初に助けていれば・・・。いろんな後悔の念が頭を過ぎりました。でもそれは、主人公の流星も同じで、ずっと後悔する事になります。でも、流星の怒りは、火の中に飛び込もうとする流星を引き止めた父親に向かっている感じで、あまり父親と口を聞くこともなくなったりするんだけど、それは違うんではないかな、と感じました。火の中に飛び込んでいれば、流星まで死んでしまったかもしれないのだから。

流星とリリーの幼少時代のエピソードは、自分の幼い頃を思い出して、微笑ましかったです。姉の初潮の血を見て、「殺されている」と思い込んだり。叔父さんのバイクのサイドカーに乗せられておもらししてしまったり。全体を通して、リリーの方がしっかりしていて、落ち着いているなあと感じました。やはり流星は少し頼りがいがないというか・・・。

姉の告げ口でリリーと引き離されてしまった流星。リリーの近くに住むために流星は浪人するのだけれども、なんていうかあまり努力してないっぽいんですよね。東京でせっかくリリーと恋人どうしになれたのに、最後らへんは、喧嘩ばっかり。リリーは、自分が進みたいエステティシャンという夢を持っていて、その夢のすばらしさを語るのだけれど、流星は、それを聞いて自分が何をしたいのかわからず、リリーに嫌味を言ったり、嫌な態度をとったりします。若者の時にはありがちな焦燥感だけど、あまりにも幼稚だったように感じました。

個人的に、マッサージとか毒素を出すとか、大好きなので、リリーが流星にしてあげたエステがすっごい気持ちよさそうで、羨ましかった。

ラストは、喜ばしいことなのだけど、経済的な事がちょっと心配になりましたね。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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