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『マザー』平山瑞穂

マザーマザー
(2010/05/26)
平山 瑞穂

商品詳細を見る

<評価>★★★★☆
彼はこの世界から消されてしまったのか!?
高校卒業と同時に上京した佐川夏実は、メジャーデビューの夢に向け、
吉祥寺でストリートライブをしている。そこで演奏する楽曲『不在証明』では、
おぼろげな記憶の中にいる彼のことを歌う。彼との写真はあるが、それが誰なのか夏実には思い出せないのだった。
一方、吉祥寺の私大に通う伊神雄輝は、自ら主宰するサークルで、世間に流布する
数多の“都市伝説”の謎を究明していた。もっぱら最近の話題は、「イレイザーヘッド」により
記憶を消されるというものだったが、あるとき雄輝の携帯に奇妙なソフトが届く。
それを使えば、誰でも「理想の人物」を生み出すことができるというのだ。この都市伝説は単なる噂なのか、それとも……。
著者渾身の最長編にして代表作が誕生!

作品を描く度に、新しい世界を読ませてくれる平山さん。今回もとっても面白かったです。今回は巷でささやかれている都市伝説が本当だったら?という世界。私、都市伝説って興味津々なんです。秘密結社「フリーメイソン」とか、アメリカは実は宇宙人とコンタクトをとっている・・とか。こうゆうのを特集してるテレビがあると、じーっと見てしまいます。

本書に出てくる都市伝説は、「理想の人、人造ソフト」・・ある日メールが届き、開いてみるとあるソフトが勝手にダウンロードされ、自分にとって理想の人間を生み出す事ができる。「イレイザーヘッド」・・誰かが、理想の人を新しく生み出した事によって、ある人が消えて、その周りの人の記憶も消えてしまう。というもの。

理想の人を作れたら・・なんて、ついいろいろ想像しちゃいます。だけれど、理想に上書きされたその人物は、その人らしさを失われちゃう訳で・・結局、物足りなさを感じちゃったりするんですよね。きっと。嫌な所、駄目な所も含めての人間なんだから。

大学で都市伝説のサークルを主催している男性が主人公なんだけど、「理想の人 人造ソフト」の謎を追って、忙しくしている主人公の彼女が、会えなくても約束をドタキャンされてもけして怒らない、常に穏やかで優しい彼女なんです。この時点で、よみながらもしかして・・・というドキドキ感がありました。

「ラスマンチャス通信」といい、「プロトコル」といい、「忘れないと誓った僕がいた」など、平山作品は物凄くバラエティに溢れていて、目が離せない作家さんなのです。

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やま☆わか

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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