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『星へ落ちる』金原ひとみ

星へ落ちる星へ落ちる
(2007/12/05)
金原 ひとみ

商品詳細を見る

<評価>★★★★☆
彼との部屋を出て新しい彼と付き合い始めた私。彼が女と浮気をしていると知り自殺を考える僕。彼と共に暮らすことになっても不安なままの私。彼女が突然去ってしまった部屋で待ち続ける俺。彼と結婚することになったが、絶望していく私。夜燃え尽きて朝蘇り、再び夜に燃え尽きる日々。救いなき道を歩み始めたそれぞれの世界の果て。

タイトルは何だかロマンチックなんだけれども、読んでみると非常に恋愛が怖くなるお話でした。

相手の事を好きになればなるほど、だんだん自分らしさを失い、駄目になっていく人たち。。恋愛をする時には、ある程度、冷静になれる自分というものが必要なんだと思う。相手に全力で傾くと、その事ばかり考えてしまって、日常生活にも支障をきたしてしまう。「恋愛ってもっと楽しいはず」といいたくなります。

それぞれの視点で、連作短編(中篇?)になっているのだけど、「僕のスープ」という同性愛者の男性の心情がすごく心に響いた。彼に美味しいスープを飲ませたくて、ル・クルーゼの鍋を買うんだけど、本当はハート型の鍋を買いたかった。でもそんな事したら、彼に重たいとか少女趣味とか思われそうで怖くて買えなかった。とか。とにかく、彼に関するあらゆる事で頑張っているんです。世話から料理から何から何まで。でも、ある女性が現れてからは、彼がその女性の方にどんどん傾いていってしまって・・あとはもう、「死んでやる」と脅すくらいしかできなくなっちゃうんです。

彼女もまた、彼と暮らすようになっても、ちっとも自身が持てなくて、いつも感情が不安定。痛痛しい。

彼女の元カレの章もあって、読んでいてつらいなあ・・としみじみ。

自分を見失って行動するって、傍目から見ると滑稽なんだけど、こんな恋愛、人生に一度くらいはみんな経験するものかも。。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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