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『せんーさく』永嶋恵美

せん‐さくせん‐さく
(2000/08)
永嶋 恵美

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<評価>★★★★☆
「俺、帰りたくなくって」29歳の専業主婦・諸藤典子は、インターネットの掲示板で知り合った中学生・浅生遼介から、オフ会の帰りの新幹線の中で別れ際にそう告げられる。典子は家出を思いとどまらせるつもりで、ほんの少しだけ遼介につきあうことにした。が、遼介はなかなか帰ろうとしない。道行きの途中、二人は、遼介と同じクラスの友人の両親が殺人事件にまきこまれ、友人自身も行方不明であることを知る…。巧緻なプロットと衝撃の結末で、静かにこわれゆく現代人の不安とさびしさをすくいとった感動の長編ミステリ。

本書が処女作という事ですが、ネットや犯罪、息苦しいご近所付き合い等、上手に描かれていました。私もご近所付き合いというのが、どうにも苦手なので、ここに登場する典子の溜め息をつきたくなる気持ちはすごく共感でした。

結婚していても勤めていた会社を辞め、夫の浮気を知り、危機感をつのらせて産婦人科に行ってみると、不妊症と診断されてしまい、体力もお金も費やす不妊症治療をずっとしている典子。趣味はネットのオンラインゲームをして、その仲間とチャットでおしゃべりする事。そのチャット仲間とオフ会をするのですが、何故か帰りに、オフ仲間の遼介から「帰りたくない」と言われ、典子自身まで、家に帰らない日々が始まってしまうのです。

最初は、典子は夫の女性関係や不妊治療などのもやもやから逃れたくて、少しだけ家に帰りたくないって思ったのかな、と感じていたのですが、読み進めるうちに、典子にも、かなり暗い過去があって・・。そんな過去があるからこそ、遼介が殺人犯だと分かっても、どこまでも一緒に逃げよう。守ってあげなきゃと思ったのかもしれません。

殺人を犯してからの、逃亡って、本当に難しいんだな。読んでいてハラハラしました。

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なんか詮索したくなるけど

一方で詮索されたくない・・・かな。

泥棒猫ヒナコの事件簿という作品が面白くて
永嶋先生の作品で彷徨ってましたが、結構尖った
作品があるんですね~。
読んでみたいと思います。

ちなみに毒舌的批判力と書いてあるサイトがあって、
見方が違うとある意味面白いです。
http://www.birthday-energy.co.jp/ido_syukusaijitu.htm

永嶋先生にはもっとがんばってほしいですね~。
魅力的な作品が多いみたいなので。

Re: なんか詮索したくなるけど

こんにちは。初めてコメントを頂きました。嬉しいです。
『泥棒猫ヒナコの事件簿』ですか~!
知りませんでした。教えてくれてありがとうございます。
早速後で、アマゾンでチェックしたいと思います。

毒舌なサイトがあるんですね。どきどきしちゃいます。
見に行ってみたいと思います。
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やま☆わか

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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