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『緩やかな反転』新津きよみ

緩やかな反転 (角川文庫)緩やかな反転 (角川文庫)
(2010/10/23)
新津 きよみ

商品詳細を見る

<評価>★★★★★
亜紀子はある日、見知らぬ女性の訪問を受けた。最後の記憶は、訪問者を玄関に請じ入れたこと。だが、次に気付いたとき、亜紀子は血のついた野球のバットを握り、床に倒れた“自分自身”を見下ろしていた!加害者の姿になって行き場を失った亜紀子は、その女性の持ち物から調べた住所へ、やむなく足を運ぶ。なぜ“私”は彼女に殺されなくてはならなかったのか?対照的な2人の女性の人生が交錯する、サスペンスミステリ。

ものすごく読み応えがありました。冒頭は、主人公の亜紀子が、ピンポーンと尋ねて来た女性に襲われ、気がつくと自分が見知らぬ女性(野田光代)になっていて、倒れている亜紀子自身を呆然と見る・・・というシーンで、あまりにも有り得ない展開に、ついていけないかもと感じましたが、緻密な描写に惹きこまれていました。

亜紀子は独身で雑誌にも載るキャリアウーマンなんだけど、身体は子供がいる主婦の野田光代なので、とりあえず野田光代になりきるしかなくて、抱きついてきた息子を突き飛ばしちゃったりするのだけれど、じわじわと母性が出てくる所がいいな~と思いました。夫なる人はどうやら単身赴任なので、子供たちにとっては自分しか頼りになる人がいないんですもの。ご飯も作ってあげないといけないし、学校の行事の準備とかもしてあげないといけないし。

試行錯誤しながら母親・妻を演じている様子が、こちらまでなんとなくドキドキハラハラしちゃって目が離せませんでした。夫からキスされる場面とか複雑な気持ちになりました。

ラストは少しSFちっくになってびっくりなのですが、最後まで子供の事を考えて動く亜紀子に好感が持てました。後、子供がいる主婦って忙しいんだな~としみじみ。

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