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『晴天の迷いクジラ』窪美澄


デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた―。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。


評価 ★★★★★
ものすごく良かったです。一気読みでした。由人も野乃花も正子のどのパートも読んでいて息が苦しくなりました。こんなに必死で生きているのに、まだ生きなくちゃならないのって思ってしまいます。恋愛、仕事、母との関係・・どれもひとすじなわじゃいかないんですよね。どうして自分は生きているんだろうってずっと考えてしまいました。

人間生きていれば死んでしまいたいとか消えてしまいたいとか、一度くらい思うと思います。実際私にもそうゆう時期がありました。一人でうつうつと悩んでいたけど、もっと周りの人に一生懸命助けてっていえばよかったなあ、なんて感じます。
特に心に深く刺さったのは母親との関係に悩む正子のパートでした。こんな母親だったらグレルか狂うだろうなと思います。正子は真面目だから狂う方にいったんでしょうね。私も母親から「~ちゃんとは遊んではだめ。親も感じ悪い」みたいなことを言われたことがあるのですごく共感しました。悲しくって悔しかったです。

クジラを見に行くのはいいけど、最後はどうなるんだろうってハラハラしましたがなんだかじんわりと救いがあってほっとしました。クジラが少しずつ弱っていく感じがたまらなく読んでいて辛かったです。とてもとても印象深い本でした。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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