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『夜明け前と彼女は知らない』平山瑞穂


三十歳を前に、このままでいいのだろうか――。仕事に不満があるわけではないが、漫然と毎日を過ごす真帆。職場を見渡せば、“いい大人"なのに、自称・できる美人や勘違いモテ男、BL好きの人妻といった、言動が伴わない子どもな人ばかり。そんな彼らをやり玉に挙げて楽しむ同僚に、抵抗を感じながらも同調してしまう自分。真帆の胸の奥に生まれた小さな疑問はやがて……。
『大人になりきれない』を改題。


評価 ★★★★☆
『ラスマンチャス通信』で私の心をぐっとつかんだ平山瑞穂さん。大好きでずっと追いかけている作家さんです。毎回、全く違うテーマに挑戦する姿勢がとてもすきなんですよね。

今回は会社の中にいるちょっとイタイひとたちの群像劇でした。イタイんだけれど、なかなかコミカルでくすっとわらいたくなりました。それとともに、がんばれっておもえてきて、ああ、私の中にもイタイ部分がきっとあるんだなーって感じました。なんとなくひとごとではない感じかなあ。

一番興味深かったのは、自称・仕事ができる美人の沙耶様ですかね。やたらと横文字を使うところはちょっとげんなりしたけど、沙耶様はただただ真面目なんですよね。日々努力を怠らないし、全身全霊で人生を生きようとしているのです。それが空回りしてしまって、あらぬ方向につっぱしってしまっただけで(笑)。末松君は身近にいる感じの男性かなって思いました。サシカラ(2人だけでカラオケすること)しただけで、相手の女性が自分のことを好きなんじゃないかって勘違いしてしまうという・・私の身近にもそうゆう男性がいたので、ふむふむという感じでした。人妻の國枝さんはBLコミックを旦那に投げ飛ばされるエピソードがなんともおかしかったです。夫婦喧嘩は犬も食わないといいますからね。

コミカルな中にもくすっと笑える部分があってどんどん読むことができました。

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やま☆わか

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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