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『やわらかな棘』朝比奈あすか


弟が死んだその日から、私はものが食べられなくなった。勤めている花屋の店主の井上さんは、いつも休憩時間にお菓子を出してくれる。決して、私が手をつけないと知っているのに。大好きな弟が自らの命を絶った夜、私は不倫相手からの電話を待っていた(「春待ち」)。忘れられない4つの記憶を巡る連作群像劇。


評価 ★★★★☆
面白かったです。デビュー作の『憂鬱なハスビーン』からするとすっごく上手くなってると思った。他の作品もどんどん読んで生きたい。読みやすい文章で、すーっとひきこまれました。女性の心理描写がめちゃくちゃ上手くて、読んでいてどきっとさせられたり苦しくなったりしました。私にもこうゆう部分が確かにあると・・。

登場人物たちが少しずつ繋がっている連作短編集でした。こうゆう構成って大好き。一番インパクトがあったのは、初めの章のふられた彼氏に復習しようとする晴ちゃんのお話かな。もちろん復習なんて世間的にみればだめなことなんだけど、この彼氏が最悪すぎてざまあみろって少し思いました。ふたまたしたあげくに地位の高い女を選ぶって最低ー。これを読んでいたら、学生時代ってなんて楽しくて悩みがなかったんだろうって感じます。悩みがあってもわりと小さくて、失恋してもわーってなけばすっきりしていたような気がする。大人になればなるほど、男女間のトラブルって心にささる。しかもやわらかい棘だからなかなか抜けないんですよね。

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やま☆わか

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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