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『夜を買いましょう』浅暮三文

夜を買いましょう (集英社文庫)夜を買いましょう (集英社文庫)
(2007/10)
浅暮 三文

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製薬会社の新薬開発担当の遠藤は、インドネシアの小島でとてつもない強精作用のあるキノコを発見した。意気揚々と帰国したが会社は外資に合併され彼の居場所はなかった。だがこのキノコの能力は強精だけではなかった。人の睡眠を蓄積し、コントロールする働きがあったのだ。遠藤らはキノコによる世界初の睡眠ビジネスをもくろむ。ケータイ雑誌「theどくしょ」で好評連載されたエコノミック・ファンタジー長編。


評価 ★★★★☆

頭からキノコをはやす、というとんでもない設定なのだけれど、とっても楽しめました。

主人公の遠藤がインドネシアの小さい島でみつけてきたワヤンというきのこには、すごい催淫効果があることがわかります。しかしちょうど会社が合併して、遠藤は苦手な営業職か退職をせまられ、退職します。その時の上司、アメリカ人のメイベルから誘われ、きのこを培養して売買する会社をおこすことになります。

普通に培養すると催淫効果がみられるのですが、そのきのこの菌糸を人間の頭にふりかけて培養すると、睡眠効果もあることがわかってきます。きのこには頭から睡眠を吸収する働きがあるんです。(培養されてる人は睡眠不足になります)。そのきのこを乾燥させてタバコのようにすうと、ぐっすりと眠れるのです。そこで「睡眠ビジネス」なることをたくらむのですが・・。

ただの薬として売るのではなく、お金と同じような価値をもたせて販売します。睡眠一時間千円として。途中から、経済小説にもなっていきます。みるみるうちに利益を出し始めるさまが、読んでいてここちよかったですね。貧乏な人は自分の睡眠を売り、富裕層は質のよい睡眠を買う、というパターンになります。ここら辺までは、とっても面白かったんです。

ただ、最後の七章あたりから、少し訳がわからなくなるというか、苦し紛れな感じになるんですよね。そもそも遠藤が昏々と眠ってしまって起きれないのは、きのこの副作用かどうかもはっきりしなかったし。。夢から連れ戻そうとしたメイベルまでも、夢への移住をすんなりきめて、赤ちゃんをほしがって、夢の中のアダムとイブに郵便配達の格好で会いにいったり。。。ラストをどうしたかったんだー??と叫びたいです。

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