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『路 ルウ』 吉田修一

路(ルウ)路(ルウ)
(2012/11)
吉田 修一

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ホテルの前でエリックからメモを渡された。彼の電話番号だった。「国番号も書いてあるから」とエリックは言った。すぐに春香も自分の電話番号を渡そうと思った。しかしエリックが、「電話、待ってる」と言う。「電話を待っている」と言われたはずなのに、春香の耳には「信じてる」と聞こえた。春香は自分の番号を渡さなかった。信じている、あなたを、運命を、思いを、力を―。商社員、湾生の老人、建築家、車輛工場員…台湾新幹線をめぐる日台の人々のあたたかな絆を描いた渾身の感動長篇。


評価 ★★★★★

大変に満足のいく読書となりました。台湾という国を知る勉強にもなりました。いや~面白かったです。

最初は台湾の人名や地名になかなか慣れなくてとまどいましたが、慣れてきたら読みやめることができませんでした。一回だけ休憩をいれて、あとは一気読みでしたね。まるで自分が台湾にいって登場人物たちと月日をすごしている気分になれました。とても暑くて湿度がたかくて食べ物がおいしい国、台湾。

誰が主人公なのかわからないくらいに人物の書き分けができていて、さすがです。みんな魅力たっぷりのよい人たちばかりでした。一番共感できたのは、やはり春香です。台湾に鉄道をはしらせるプロジェクトで台湾に赴任することになったあたりから話しがはじまります。はつらつとしていてとても好感のもてる女性。ゆいつ気がかりだった恋人(うつ病に苦しんでいます)との仲ですが、ラストで2人がみせてくれた決断には拍手を送りたいです。エリックもものすごい好青年で、出来すぎではないのか?なんて思っちゃいました。2人の未来にエールを送りたいです。

吉田修一さんの作品はけっこう読んできたつもりだけど、ますます目が離せないですね。

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 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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