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『タタド』小池昌代



波の音を聞くと、遠い土地に流れ着いた流木のような気分になる――。海辺のセカンドハウスに集まった地方テレビのプロデューサー夫婦と友人二人。五十代の男女四人は浜辺に落ちた海藻を拾い、庭に実る猿の頭ほどの夏みかんを頬ばり、ワインを飲んで、心地よい時間を過ごす。翌朝、四人の関係は思わぬ「決壊」を迎える(川端康成賞受賞・表題作)。日常にたゆたうエロスを描く三編。


評価 ★★★★☆
「タタド」「波を待って」「45文字」の三編から構成されています。薄い本なので、さらさらと読み進めました。でも中身は結構濃密です。どの作品も何気ない日常を描いているんだけれども、そこはかとない緊張を感じます。ある一線をこえてしまいそうな怖さというか・・。それと同時に官能もただよっています。もともと詩人ということもあり、文章が流れるようにとても綺麗でした。なんというか、読み進めるうちに不穏な空気を感じるんですよね。

表題作「タタド」のラストは個人的には好きではないけれども、これこそが純文学といわれるものなのかもしれない。
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