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『サグラダ・ファミリア』中山可穂

サグラダ・ファミリア 聖家族 (新潮文庫)サグラダ・ファミリア 聖家族 (新潮文庫)
(2001/11)
中山 可穂

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孤独なピアニスト響子がかつての“恋人”透子に再会した。家族の温もりを求めてシングルマザーとなり赤ん坊の桐人を育てている透子に対して、変わらぬ情熱を抱きながらも子供の存在を受け容れられない響子。そんな三人の不安定な関係が、透子の突然の死によって崩壊した時、響子の前に謎の青年が現れた…。山本周五郎賞作家が新しい“家族”のかたちを問う、とびきり切ない愛の名品。


評価 ★★★★☆

薄い本なので、ゆっくりゆっくり読みました。読み終えるのがもったいないと思えるお話しでした。愛というエッセンスがぎゅっとつまっています。

響子と透子はレズビアンなので子供を作ることができません。養子という制度もあるけれど、響子は子供嫌いだし、透子は血のつながりを求めているように感じました。二人が分かれているあいだに透子はパリの売れないゲイのピアノ弾きと関係をもち、赤ちゃんをやどします。透子の決意がしっかりしててきもちよかったです。三歳までは一緒にいれるようにちゃんと蓄えもしてあって・・。響子は桐人(子供)のことをなかなかうけいれることができないでいるのですが、ある時、透子が事故にあってしまい、桐人はひとりぼっちになってしまうんです。親戚をたらい回しにされ、最後は施設に入れられることになってしまうのですが、ここで響子がだした答えとは・・。

現実的ではないものの、とても素敵な家族小説でした。
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『サイゴン・タンゴ・カフェ』中山可穂

サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫)サイゴン・タンゴ・カフェ (角川文庫)
(2013/04/25)
中山 可穂

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インドシナ半島の片隅の吹きだまりのような廃墟のような一画にそのカフェはあった。主人はタンゴに取り憑かれた国籍も年齢も不詳の老嬢。しかし彼女の正体は、もう20年も前に失踪して行方知れずとなった伝説の作家・津田穂波だった。南国のスコールの下、彼女の重い口から、長い長い恋の話が語られる…。東京、ブエノスアイレス、サイゴン。ラテンの光と哀愁に満ちた、神秘と狂熱の恋愛小説集。


評価 ★★★★★
「現実との三分間」「フーガと神秘」「ドブレAの悲しみ」「バンドネオンを弾く女」「サイゴン・タンゴ・カフェ」の5編から構成されています。どのお話しもとっても情熱的で濃密でよかった~。中山可穂さんの作品はコンプリートしたいって思っています。タンゴの曲をめちゃくちゃ聴きたくなりました。暗い情念のようなものがききとれそう。

「現実との三分間」「フーガと神秘」・・男性のだめな部分、嫌な部分がこれでもかという程書かれていました。ここに出てくる主人公たちは孤独でさびしい。絶望といってもよいほど・・。しかし両方とも読後感が良いのです。なんともあたたかな気持ちになりました。

「ドブレAの悲しみ」・・主役は猫です。猫の視点でかたられていきます。いやあ、動物ものに弱いんですよね、私。猫をひろってくれたバンドネオン弾きのおじいさんがだんだん弱って死んでいく所で涙がでました。老衰して猫に間違ってくさったミルクとパンをあげたりしてしまうようになって。。ラストはおお!となります。

「バンドネオンを弾く女」・・重めの設定なのに、どこかユーモラスでくすくすと笑ってしまいました。夫の妻とその元愛人。その2人がなぜか2人でベトナムを旅行するお話し。しみじみとよかったです。

「サイゴン・タンゴ・カフェ」・・すっごい中山さんっぽいお話しでした。同性愛者として若くして文壇デビューした女流作家、津田穂波。寡作ながらも熱狂的なファン(ホナミスト)がつくんですが、あるとき作品を書けなくなり、失踪するように行方不明になってしまうんです。それから20年後、ベトナムのカフェで彼女が語ってくれた真実とは・・。恋愛ってこんなに苦しかったけ?と感じました。いや、私が本物の恋愛をしたことがないからかもしれません。。

とにかくとっても大人なお話でした。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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