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『東京百景』又吉直樹


ピース・又吉直樹、すべての東京の屍に捧ぐ。「東京は果てしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章100編。自伝的エッセイ。


評価 ★★★★★
びっくりしました。とっても良かったです。お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんの、東京にまつわるエッセイ100篇。図書館から借りた本だけど、このエッセイはちゃんと買って、本棚にひっそりと並べておきたい本だと感じます。装丁もとっても素敵~。渋いです。又吉さんは不思議な雰囲気からして、ずっとファンだったけど、ますますファンになっちゃいました。これだけ文才があるのなら、これから書き手としてどんどん活躍していけることでしょうね。この間書かれたという短編小説も読みたいです。

切なくて、ふふふっと笑えて、ちょっぴり泣きたくなるような胸がきゅんとする内容でした。面白かったのは、又吉さんが職務質問ばかりされるというエピソード。あちこちに文学的表現がちりばめられていて、しかもそれが嫌味にならないのはすごいと思いました。私は私のまま慎ましく生きていけばいいんだなってしみじみと思えました。自意識と共にひっそりと。。。
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『完璧な母親』 まさきとしか

完璧な母親 (単行本)完璧な母親 (単行本)
(2013/10/10)
まさき としか

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テレビの中の可哀想な事件が他人事だった午後、あの子は消えた。同情と非難と好奇が入り混じった目。拡散していく噂話。子供を幸せにできない、失ってしまう。子供を守らなくてはいけない、死なせてはいけない。この世に完璧な母なんていない。だからこそ――。
産み直された子供は、母を憎み、愛し、そして、赦せるのか。ありふれた母たちの凄まじい愛と狂気を描くミステリ。


評価 ★★★★☆

タイトルをみて手にとった本です。完璧な母親なんていないと思っているので、どんなお話か興味津々でした。

最初から最後まで重苦しい気分になるおはなしでした。面白かったです。特に、さいしょの子供を池で亡くしてしまった母親が次に産まれた子供に無理難題をしいていく場面は狂っているところがリアルに描かれてあってゾクゾクしました。また、胸がふさがれるようなここちも味わいました。「母親失格」という恐怖のフレーズはやはり非常にこわいものがあります。わたしじしん子供がまだいないのですが、もし子育てをしていて、誰かに「母親失格」との烙印をおされたらつらくてたまらないとおもうから。

途中から、母親から愛されない弟の話がはじまったときは「あれ?別のお話し?」なんてとまどいましたが、ラストまでしっかり読むとなるほどーと膝をうちたくなります。

幼いときって、世界は母親を中心にまわっていましたもんね・・・価値観や行動を母親にあわせようとするし、母親が悲しい顔をするのが絶対にいやだったですから。このお話しにでてくる子供たちは、けっして幸せな大人にはなれませんでした。普通にいきていくことが困難なのです。母親からの呪縛ですね。。

子育てに関する一資料として胸の中にしまっておこうと思いました。

『未読王購書日記』未読王

未読王購書日記未読王購書日記
(2003/03)
未読王

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<評価>★★★★☆
本は買うもの、蒐めるもの、鵜の目鷹の目攫うもの。とにかく俺は読まないの! ミステリーを中心に、蔵書2万冊超、買った本の98%は内容なんかわからない、という名古屋の購書マニアのデビュー日記

『本棚探偵の冒険』で、未読王さんの事を知り、ホームページで日記を読んでみると、面白かったので、こちらも読んでみました。いやあ、何てコレクター魂をゆさぶられる内容なんでしょう。ある意味素晴らしい。これを本にしようと思った本の雑誌社ってすごい。

毎日毎日古本・新刊と買っていらっしゃって、ずらずらと並ぶ本のタイトルを見ているだけで、まるで自分もコレクターになったみたいな気分になれます。購入以外の文章もユーモアが溢れていて、テンポが良いので、ぐんぐん読んじゃいます。

多分、一軒家をお持ちなのでしょうね。二万冊の本を持っていらっしゃるなんて、素敵すぎです。お友達になりたい。私も、収納スペースとお財布さえあれば、未読王さんみたいに沢山本を買いたい~。気分がすっきりすると思う。我が家は、本棚に入りきれない本は押入れの中に入れているのですが、それにも限界が・・・。

「俺は読まないの!」と公言しているけれど、スティーブン・キングの『スタンド』をちびちびと読まれている姿がなんだか可愛いのです。親近感を持つのは、決して高い本は買っていないという事。だいたい、300円とか、高くても2000円位まで。この姿勢が好き。

古書好きの飲み会の様子も書かれていて、楽しかったです。私も仲間に入りたい。

『喜嶋先生の静かな世界』森博嗣

喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)喜嶋先生の静かな世界 (100周年書き下ろし)
(2010/10/26)
森 博嗣

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<評価>★★★★☆
僕は文字を読むことが不得意だったから、小学生のときには、勉強が大嫌いだった。そんなに本が嫌いだったのに、4年生のときだったと思う、僕は区の図書館に1人で入った。その頃、僕は電波というものに興味を持っていたから、それに関する本を探そうと思った。その1冊を読むことで得られた経験が、たぶん僕の人生を決めただろう。意味のわからないものに直面したとき、それを意味のわかるものに変えていくプロセス、それはとても楽しかった。考えて考えて考え抜けば、意味の通る解釈がやがて僕に訪れる。そういう体験だった。小さかった僕は、それを神様のご褒美だと考えた。
講談社創業100周年記念出版

なんとも幸せな読書の時間でした。ああ、私、こうゆうお話を読みたかったのか・・・。

森博嗣ワールドの真骨頂だと思います。研究・学問への尊敬がふつふつとうまれました。

森博嗣の作品は犀川&萌絵シリーズを読んでから、ずっと遠ざかっていたのですが、本書のタイトルと装丁の佇まいから、手に取りました。

主人公の僕が、大学で喜嶋先生の下で研究をし、ちょっと恋もするというお話なんだけれど、淡々とした文章がひたすらに読んでいて心地良かったです。

私はバリバリの文系なので、理系の人たちってこうゆう事を考えているんだ、と、とても興味深かったです。幼い頃に電波に関する一冊の本を読んだことで、物事を理解したいという回路が頭の中で出来て、大学の博士課程までいってしまうなんて素敵。ものすごく静かな世界なのに、本書を読んだ後は、いつもは億劫だと思っている事を、淡々とこなす自分でいたい・・と、なんだかやる気が出てくるんです。もう一回大学に戻って、一つのことを淡々と延々と研究してみたくなります。こうゆう本をまた書いて欲しいです。

『ビブリア古書堂の事件手帳』三上延

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

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<評価>★★★★☆
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

書店で夫が見つけてくれた本。タイトルと装丁に惹かれて購入しました。古本屋が大好きな私にとってはとっても楽しい読書の時間でした。古書店の名前「ビブリア」というのも、古書という意味だし、そこの女主人の名前は栞子さん。とっても素敵です。とても儚げで美しい栞子さん。だけれど物凄い人見知りという所が可愛いのです。 夏目漱石や太宰治、小山清等、文豪の名前や作品が出てきて、ワクワクしました。 ミステリーとしても、なかなか良かったです。すらりと解決を口にする栞子さんは素敵です。しかも、ラストでは、栞子さんの意外な一面が見えて、「やはり本が好きなんだな」と感じました。こうゆう本って大好き。続編が出ないかしら。。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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