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『鳥たち』よしもとばなな


それぞれの母親を自殺によって相次いで失った「まこ」と「嵯峨」。
二家族が共同生活をしていたアリゾナから日本に帰国して、まこは学校へ通い、
嵯峨はパンを作りながら、お互いの存在だけを支えに暮らしはじめる。
ヒッピーだった母親たちと、失われた美しい暮らし。まこは、住んでいた土地の
イメージや死をめぐる悪夢に夜ごとさいなまれる。しかし、日常生活やさまざまな人との
対話を通じて、ふたりはゆっくりゆっくり、死と孤独の淵から抜け出す光を見つけていく――。


評価 ★★★★☆
約1年ぶりのよしもとばななさんの長編小説。じっくりと大切に大切に読みました。装丁がとてもカラフルですごく綺麗ですね。

それぞれの母親を自殺というかたちで失くしてしまったまこちゃんと嵯峨くん。かなり重たいものを背負っています。身内をそういうかたちで失くすのってほんとうに辛いと思います。2人はまるで身を寄せあう孤独な2羽の鳥のようです。生きていると嫌な雑音がたくさん体の中に入ってきて、ちょっと汚れたみたいになるけど、丁寧にその汚れをのぞいていけばいいのです。心の芯をしっかりと持って毎日を丁寧にいきていれば少しずつだけど大丈夫になると思う。まこちゃんと嵯峨くんのお互いを想いあう感じがすごく伝わってきて、恋って素敵だなと感じました。なかなか赤ちゃんができないまこちゃんだけど、ちゃんとその時がきたら出来ると思います。今はまだ浮上してる最中だから。

いろんなことで少しざわついていた私の心と体を穏やかに癒してくれる、そんな物語でした。長編が読めて嬉しかったです。
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『すばらしい日々』よしもとばなな


どん底で希望をつかめる24のばななマジック。震災、放射能、両親の死―つらい日々の中で見えてきた、幸せになるヒント。


評価 ★★★★☆

とても薄い本なので、なるべくゆっくり読みました。出会いと別れ、生と死についてばななさんの考えがつづられています。表紙の写真は亡くなられた父親がつけていた血糖値の値の手帳です。糖尿病だったので、インスリンをうつために毎日、指先を切って血をだして血糖値をはかっていたのです。目がほとんど見えなくなっても、あきらめずに最後まで淡々と記録し続けた父親。生への執着と闘病の孤独がひしひしと伝わってきます。それを静かにうけとめるばななさん。なんだか切ないです。私の両親も今はまだ元気だけど、そのうちどんどん年老いていって、別れの日がくると思うと胸が苦しくなります。その時はこの本をよみかえすことになるでしょう。

写真がきらきらしていて、とても綺麗でした。

『花のベッドでひるねして』よしもとばなな



主人公の幹は赤ん坊の頃、浜辺でわかめにくるまっているところを拾われた。
大平家の家族になった幹は、亡き祖父が始めた実家のB&Bを手伝いながら暮らしている。
美しい自然にかこまれた小さな村で、少し不思議なところもあるが大好きな家族と、平凡ながら満ち足りた暮らしをしていた幹だったが、ある日、両親が交通事故に遭ってしまう。
大事にはいたらなかったが、それから家族が不気味なうさぎの夢をみたり、玄関前に小石がおかれたりと奇妙なことが続くようになる……。

神聖な丘に守られた小さな村。みなしごの主人公が手にした“幸せの魔法"とは?
この美しい世界に生きる希望を描ききった著者の最高傑作!
待望の最新小説。


評価 ★★★★☆
とても幸せな読書タイムでした。大好きなよしもとばななさん。ばななワールド全開って感じですごく癒されました。ふわふわきらきらした優しい語り口です。私も、「違うこと」をせず、小さくてもまあるく正しく生きていけばよいんだって感じました。

あとがきで書かれてあったけど、ばななさんのお父様はここに出てくる不思議な力を持ったおじいちゃんのように、とても素敵なかただったんだな~としみじみしました。この作品はほぼ無意識で書かれたそう。こんな優しくてちょっと泣いちゃいそうな作品を無意識で書けるなんてやっぱりばななさんはすごいと思います。

花のベッドでお昼寝するようにふわふわって生きていきたい。悪や影からささやかれても道を踏み外さずに・・。

『虹』 吉本ばなな

虹
(2002/04)
吉本 ばなな

商品詳細を見る

こんな小さな歴史だけど、生きてきた道の上にはたくさんの思い出がある―。ウェイトレスが天職の瑛子、27歳。丈夫な心が伝える、どこまでも深い癒しの物語。


評価 ★★★★☆

大好きなよしもとばななさん。いつ読んでも癒されています。この作品は図書館でまだ読んでなかったときづき、借りてきたものです。シリーズのようです。

なかみをパラパラと見ただけで嬉しくなりました。絵や写真がふんだんにつかわれていて、とっても贅沢。
タヒチレストランでウエイトレスをしていた主人公は、体調をくずしてしまい、お店からはなれてタヒチに勉強がてら
観光にいきます。タヒチの透明なあおい海や、さんさんとふりそそぐ太陽が目にみえるようでした。そのタヒチで
主人公の回想がはじまるのです・・。

植物や動物に丁寧に紳士に向き合う主人公にとても好感がもてます。いくら赤ちゃんができたとはいえ、それまで飼っていた犬や猫を追い出すなんて私にもできません。世の中にはそうゆう人もいるのかしら。

不倫をきっぱりと拒絶するくだりは、読んでいてこちらの心も苦しくなりました。結婚ってある意味責任を持つということなんだよね。ラストはラストでそうきたか!という感じでした。明日がほんの少し明るくなるようなエンディングがまっています。

ばななさんの文章は、とても優しくてするすると私のこころのなかにはいりこんできてくれます。毎日をすこしだけ丁寧に生きよう、そうおもえるのです。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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