スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『彼女の存在、その破片』野中 柊

彼女の存在、その破片 (小学館文庫)彼女の存在、その破片 (小学館文庫)
(2014/07/08)
野中 柊

商品詳細を見る

兄を殺した女? 彼女のことを聞きたいの?

〈僕〉は、失踪した恋人を探して彼女の生涯にかかわった男女を訪ね歩く。
「ルリは少女娼婦みたいだった。幼気(いたいけ)な、大胆な、ちょっと痛ましい」
「ルリを見ていると、心を鷲づかみにされる。うっかり油断すると、彼女の存在感に巻きこまれそうな感じなんだよ」
「るりは、本質的にこわいもの知らずな女なのよ」
「るりに触られると、どんなに疲れているときも、からだの隅々まで欲望で満たされた。どこまでも貪欲になれそうだった」
「るりはサーカスの綱渡りの少女、みたいな感じ? 安全ネットなしの」
彼らが語る、これが、あなたなの? それは彼らの心の、割れた鏡に映し出された、無数の破片のようだ。
   *
何かの予兆のように、〈あなた〉の複雑な過去と、天才少年ピアニストだった〈僕〉の挫折と後悔に満ちた半生が響き合う。それから〈僕〉は、少しずつ〈あなた〉のもとに近づいていく。〈あなた〉の後ろ姿を見ながら少しずつ。そこには、僕のピアノ、少年時代の調べが響きつづける。


評価 ★★★☆☆

野中さんの作品ってなんだかお菓子みたい。甘くて繊細。全然現実的というかリアルではないのですが・・、なぜか読んでしまうんです。

第一部は謎の男性がルリのことをたずね歩いて聞いたことが書かれています。第二部はその謎の男性のことが語られていきます。大島真寿美さんがあとがきで書いているように、本書は大きな悲しみの物語だと感じました。最初から最後まで悲しいような雰囲気でした。

最初のほうは、兄を殺した女なんて言われていて、ルリのことを謎の多いミステリアスな女性だと感じていましたが、最後まで読んでみると、イメージが変わります。人生を精一杯がんばっていきた女性だったんだなー。
スポンサーサイト

『その向こう側』野中 柊

その向こう側 (光文社文庫)その向こう側 (光文社文庫)
(2010/04/08)
野中 柊

商品詳細を見る

父親のいない家で育った鈴子は、母の長年の恋人だった敏史さんから、母と結婚することにしたと告げられた。大好きな二人。幸せでいてほしい。だけど、胸がざわつくのはなぜだろう。大学3年生の鈴子は東京の実家を出て、横浜の古い洋館に部屋を借りて暮し始める。洋館のオーナー・真希子さんは、美人でミステリアスな大人の女性だが…初夏から秋へ。季節とともに揺れ動く心を繊細に描いた物語。


評価 ★★★★☆

 あまやかでふわふわとしたお話しでした。江国さんの文章に少し似てるかな?いやー、若いっていうだけでなんかきらきらしていますよね。ふとした事で悲しくなってみたり、とっても幸せになってみたり。きらきらしていて不器用でなんだか甘酸っぱい。感受性豊かな鈴子の目線で語られていくので、「ああ、大学時代ってこんなだったなー」なんてしみじみしちゃいました。全体の文章の流れが心地よい本でした。

『あなたのそばで』 野中 柊

あなたのそばであなたのそばで
(2005/09/08)
野中 柊

商品詳細を見る

人の出会いは本当に不思議。父親より1つ年上の男性と結婚した女子高生、亡き妹との約束を胸に恋の遍歴をつづける女性バーテンダー、兄の妻に密かに想いをよせる青年……人が人を想う気持ちや、こんなに好きなのに相手にうまく伝えられないもどかしさ、そして別れへの怯え。性別も年齢も異なる6つの恋愛ドラマは、登場人物がさり気なくリンクして見事な円を描いてゆく。恋愛まっただ中の人も最近恋してない人も、ページをめくる度に恋したくなるオムニバス恋愛小説!


評価 ★★★☆☆

全体的にとっても可愛らしい恋愛短編小説でした。「オニオングラタンスープ」「光」「イノセンス」「片恋」「運命のひと」「さくら咲く」からなっています。
どのお話しも、日常のありふれた生活が描かれており、大きな波はないものの、心がほっこりとなります。
印象的だったのは「運命のひと」かな。これだけ不倫ものなんですが、こうゆうのをかかせたら野中さんは
抜群に上手いなあ、と思うのです。夫のことを本気で愛しているけれど彼氏がいる人妻のお話。その夫にもじつは
彼女がいて、しかもその彼女はとても身近な人で・・・。まったく現実的ではないと思いながらも、くいいるように
読んでしまっていました。読後は、家族に優しく接したくなりました。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

今、読んでいる本
カテゴリ
お気に入りの本好きさんたち。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。