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『アンタイトル』飛鳥井千砂


31歳の桃子は実家暮らしで未婚。自分の中で培ってきたルールを厳格に守り、家族や勤めている会社の人間にも一切スキを見せることなく暮らしている。「ある秘密」をのぞいては…。現代女性の生き方を繊細な筆致で描き、高い評価を得てきた著者による、新しい家族小説。


<評価>★★★★☆
飛鳥井さんの作品だったので、本屋でみつけてすぐ購入しました。でもいつもの飛鳥井さんの作風と違う!って思いました。帯に「ルールは絶対に犯さない 子供の頃から、ずっと。」とあったので、どんなお話なんだろう?とドキドキしながら読みました。

主人公・桃子31歳。未婚で実家暮らしです。もうね、何もかもがしっかりしているんですよね。会社ではきっちり仕事をこなし、帰ってきたら家族のためにご飯を作る。でも自分の部屋の引き出しの中にお酒を隠していたりして、どこか危うげなんですよね。普通にリビングで飲めばいいのにって思いました。他人に決してスキをみせません。そんな桃子だけど、唯一道を外していることといえば、長年不倫をしているということ。しかしその不倫にさえ、厳格なルールをしいています。

そんな桃子のもとに、長らく音信普通だった弟から電話があり、弟が彼女をつれてきます。この彼女がとっても今時で、桃子は不快感をあらわにします。しかし不倫をしているホテルで偶然その彼女と会ってしまい・・・だんだん桃子が壊れていきます。痛々しかったですね。

自分がきっちりしているから周りの人のだらしなさが許せないんですよね。父親の仕事のことだったり、母親のお金の使い道とか、弟の彼女のルーズさとか。もっとなあなあでいいんじゃないかなあって思わずにはいられません。

ラストがこんな終わり方!っていう終わり方でびっくりしました。救いがない。。
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『女の子は、明日も。』飛鳥井千砂


妻子のいる男を略奪し結婚した満里子。企画が通らない女性誌編集者の悠希。不妊治療をはじめたマッサージ師の仁美。売れたことで嫉妬をかう翻訳家の理央。経済的安定。仕事での成功。愛する人との結婚、そして、妊娠、出産。どうして私より先に、あなたが“それ”を持っていく?


<評価>★★★★☆

すごくしみじみとよかったです。お気に入りの飛鳥井さん。図書館でみつけてすぐに借りてきました。タイトルからして、若い女の子たちのお話かと思いきや、みんな30代女性でした。仕事、結婚、出産について、みんなそれぞれ自分なりの悩みをもって生活しています。

ある雑誌の記事がきっかけで高校の時同級生だった4人が再会し、月1くらいで食事会を開くようになるのですが、みんなと仲良くできて嬉しい反面、お互いを比較しあったり、自分にないものを相手がもっていると気づいたり、みんなこっそり心で溜息をついてるんですよね。これは女子ならではなのかな?いや、男性にもこうゆう気持ちはあると思うな。人間だし。

妻子ある男性と交際し、略奪して結婚した満里子。夫が医者ということもあり、生活ぶりがいちいちセレブ(笑)。でもそこはかとなくただよう満里子の孤独感。罪悪感。略奪してまで好きな人と一緒になったんだから幸せだろうな、と思っていたらあんまり幸せそうじゃないんですよね。最後にやりがいのあることをみつけられて良かったなー。

一番共感しちゃったのは、なかなか子供が出来ずに不妊治療をしている仁美のパートかな。好きな人ができて結婚したら子供なんて普通にできるものだと思ってたのに、現実はそうもいかなくて・・。不妊治療ってほんとに大変そう、経済的にもすんごくお金がかかるし、精神的にもだいぶダメージきそうです。焦っているときに発覚した友人の妊娠に仁美は「おめでとう」が言えないんです。そんな自分、嫌になりますよね。でも、夫がすごく優しくていい人なので救われていきます。こんな夫がいてくれたら明日も仕事も家事も頑張ろう!って思えると思います。

編集者の悠希のパートも、頑張りすぎなところにはらはらしました。成功してるようにみえる理央も、ひどい貧血という持病をもっていて痛々しかったです。でもどのパートも、共通してるのが夫がみんなイケメン(精神的に)だってこと。時には投げやりになる彼女たちを優しくサポートしています。どうしても隣の芝生は青くみえがちだけど、みんな最後は幸せそうで素敵な読後感でした。女性の細かな心理描写を書かせたら飛鳥井さんってすごく上手ですよね。

『サムシングブルー』飛鳥井千砂


結婚を意識していた恋人と別れてしまった27歳の梨香は、哀しみのさなか、結婚式の招待状を受け取る。差出人は高校時代の彼氏と親友。二人が付き合っていたことを全く知らず、失恋との二重のショックに落ち込む梨香。さらに、当時の仲間たちと一緒に結婚祝いを贈ることになり…。迷いながら、揺れながら、幸せを手さぐりで追い求める女性の姿を丁寧に描く、胸ふるわせる長編恋愛小説。


評価 ★★★★☆
時々、無性にこうゆう恋愛小説が読みたくなります。飛鳥井さんは「アシメントリー」がとっても良かったし、心理描写を丁寧に描いてくれるので、安心して読めました。彼氏と別れた翌日に元カレと元親友の結婚式の招待状が届きます。まさしく超ブルーですよね。結婚して30代の今だからなるほど~と読んだけど、これが20代後半のころに読んだのだったら、感想はまた違ったものになっただろうな、と思います。もっと切実というか・・。

高校時代の青春エピソードがすごく胸キュンでしたー。みんなで体育祭の応援旗を内緒で作ったり、リレーにでたり。。青春してる!って感じです。元カレとのエピソードも切なくも微笑ましいものでした。私も学生時代にもっと恋愛でキュンキュンしとくんだったとちょっと後悔です。

うじうじしたり他の男性に頼ったり、泣いたりしながらも少しずつ前向きになっていく主人公が定番といえば定番ですが、大変に気持ちの良い読後感でした。飛鳥井さんは、こうゆう恋愛小説がとても上手ですね。また、こうゆうのをしばらくしてから読みたいです。

『アシメントリー』飛鳥井千砂

アシンメトリーアシンメトリー
(2009/09/25)
飛鳥井 千砂

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結婚に強い憧れを抱く女―朋美。結婚という形を選んだ男―治樹。結婚に理想を求める男―貴人。結婚に縛られない女―紗雪。結婚願望の強い朋美はある時、友人の紗雪が突如結婚を決めたことにショックを受けた。紗雪の相手は幼馴染みの治樹。心から祝えない朋美だったが、ふたりの結婚パーティーで出会った年下の貴人と恋仲になる。しかし、紗雪と治樹の結婚には秘密があった…。現代における「結婚」とは何か?アシンメトリー(非対称)な男女4人を描く、珠玉の恋愛小説。


<評価>★★★★☆
うん。面白かったし、興味深かったです。心理描写がとても上手いとおもいました。親友にささいな事でいらついたり、許す気になったり・・。

結婚に関するお話って面白いです。私自身、結婚した時にはなんともいえない安心感に包まれた覚えがあるので、他の方はどんな感じなんだろう~と興味津々なのです。

結婚願望が強い朋美が最初はなんだか不愉快だったけど、私だって焦っていた時期ってあったんだよなー。

それより、「結婚なんてしない派」の紗雪が突然結婚して、でもそれにはある事情があって・・。紗雪のイライラというか不安定さがどんどん伝わってきて、正直読んでいてしんどかった部分もあります。

薄っぺらではなくて、なかなか深い感情の読書となりました。満足です。
わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

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