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『檻の中の少女』一田和樹

檻の中の少女檻の中の少女
(2011/04/22)
一田和樹

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「息子は自殺支援サイト『ミトラス』に殺されたんです」 サイバーセキュリティ・コンサルタントの君島のもとへ老夫婦が依頼にやってきた。自殺したとされる息子の死の真実を知りたいのだという。息子はミトラスに多額の金を振り込んでもいたらしい。 ミトラスは自殺志願者とその幇助者をネットを介在して結び付け、志願者が希望通り自殺出来た際に手数料が振り込まれるというシステムで、ミトラス自身はその仲介で多額の手数料をとるのだという。 さまざまな情報を集め、やがて君島が「真相」を解き明かし、老夫婦の依頼に応えたとき、これまで隠されてきたほんとうの真実【エピローグ】が見え始める──


<評価>★★★★☆
面白かったです。第三回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。作者がサイバーセキュリティの会社をやっていたという事実からも、実によく、ネットの怖さ、ネットの穴が描かれていると思いました。

ミトラスという自殺支援SNSがあり、そこに自殺したい人が入会し、トリガーと呼ばれる自殺案内人(?)のような会員に、これまでのいきさつを聞いてもらったり、相談相手になってもらったりして、最後はトリガーから、何月何日の何時に自殺して下さいとメールが来たら、そのトリガーに謝礼を送って、自殺するのです。びっくりするようなサイトなんだけど、現実味があるな~と感じました。他人に介入してもらう事で、自殺しやすくするという・・。

文章も新人とは思えないくらい、リズムがよくてさくさく読めました。

なるほど、と感じたのが、ネットのセキュリティといっても、ハッカーみたいな頭脳や知識はもっていなくても、心理戦でここまで相手を追い詰める事が出来るという事。主人公の君島もセキュリティには詳しいけれど、あまりパソコンには向かいません。わりと足で情報を稼いでいます。

ミトラスにトリガーとして入会する女子高生やOLたち、人の死とひきかえにお金をもらって心は痛まないのか?という事をちょっと考えた。

この作家さんは注目株です。
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やま☆わか

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