スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『王妃の帰還』柚木麻子


私立女子校中等部二年生の範子は、地味ながらも気の合う仲間と平和に過ごしていた。ところが、公開裁判の末にクラスのトップから陥落した滝沢さん(=王妃)を迎え入れると、グループの調和は崩壊!範子たちは穏やかな日常を取り戻すために、ある計画を企てるが…。傷つきやすくてわがままで―。みんながプリンセスだった時代を鮮烈に描き出すガールズ小説!


評価 ★★★★☆
柚木さんは『終点のあの子』で瑞々しく揺れ動く女子高生の姿がとても良かったので、こちらも購入しました。

今回は女子中等部、中学生の女子のヒエラルキーのお話でした。フィクションなので、だいぶ誇張されてるとは思いましたが、女子あるあるが沢山あってすごく面白かったです。しょっぱなから、王妃が公開裁判で転落していくので、うわ~、と思いながら読みました。範子たちの地味グループに転がり込んできた王妃。最初はすっごくわがままなんですよねー。これじゃあ嫌われてもしかたないかなあ?と感じました。しかし範子たちと過ごすうちに、王妃がだんだん素直で優しくなっていくので、読んでいて心地よかったです。みんな、根は良い子なんですよね。

範子たちの地味グループの気持ち、すごいよくわかりました。私も中学生のときは派手ではなく、どちらかというと地味で平凡だったので、範子たちの仲のよさや、笑いあうネタなんかが、懐かしかったです。「姫グループ」、「優等生グループ」、「ゴスグループ」「地味グループ」にわかれてるんですが、確かにそうゆうくくりだった!と懐かしく思い出しました。私の頃は「ゴスグループ」はいなかったけど・・。

柚木さんの作品を読むと、あの頃のグループに属している安心感、クラスから浮かないようにする不安感など、懐かしい気持ちがどんどんわいてきて、胸がすこしだけキュンとなります。
スポンサーサイト

『終点のあの子』柚木麻子


プロテスタント系女子高の入学式。内部進学の希代子は、高校から入学した奥沢朱里に声をかけられた。海外暮らしが長い彼女の父は有名なカメラマン。風変わりな彼女が気になって仕方がないが、一緒にお昼を食べる仲になった矢先、希代子にある変化が。繊細な描写が各紙誌で絶賛されたオール讀物新人賞受賞作含む四篇。


評価 ★★★★☆
いやー良かったです。思春期特有の痛々しさ、不器用さ、ひりひりと胸が痛くなりました。舞台は有名私立女子高。その中での人間関係が瑞々しくも、繊細に描かれています。

「フォーゲットミー、ノットブルー」・・普通グループにいた希代子は高校から入学してきた朱里に声をかけられ、その自由な雰囲気にあっという間に魅せられます。しかし朱里の家に遊びにいってふとしたことから盗んでしまったノートには希代子たちの悪口が書かれてあって。。希代子の悔しく、復讐したいような気持ちは少しだけ分かるけど、ここまですることはなかったのではないか、と感じました。その結果、希代子も窮地に追い込まれることになっちゃうし。

「ふたりでいるのに無言で読書」・・クラスでも派手なグループの恭子さんと本好きの地味グループの保田さんが夏休みにお友達になるお話。。これは良かった!!この章を読むだけでも価値があると思います。こうゆう関係、しみじみといいな~と感じます。恭子さんていい奴じゃんってすごく思った。ラストはやっぱりそうなるのか。

私自身、高校は共学だったので、ここまでひりひりするようなことはなかったけど、女子大の時に少し窮屈さを感じました。彼氏ができて迎えにきてもらった時なんか、地味グループからあからさまに無視されたり、派手グループからきゅうに話しかけられたり、かなり戸惑いました。そんなの人それぞれじゃんって冷めた目で見ちゃってたけど。。大学まで進むと、1人で行動できるから逃げられるけど、高校時代はもっともっと逃げ場がないんだろうなー。

わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 活字中毒です。家事の合間では本ばかり読んでいます。気軽にコメント頂けたらうれしいです。
 

今、読んでいる本
カテゴリ
お気に入りの本好きさんたち。
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。