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『三谷幸喜のありふれた生活』1、2巻 三谷幸喜

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本番直前で主役が交代、元気な母の入院、大学時代からの友の死…。津波のように押し寄せる難事件に立ち向かう人気脚本家の奮闘記。


<評価>★★★★☆

三谷さん大好き。『ラヂオの時間』や『みんなの家』はすごくお気に入り。『マジックアワー』も実家の両親がゲラゲラ笑っていました。そんな三谷さんのありふれた生活・・・なんてタイトルにはあるけど、全然ありふれてない(笑)。こんなおもしろい毎日を送っているんだ~。大変なこともあるみたいだけど、それでもいつでもユーモアを忘れていないところがたまらなく良いんですよね。

さすが作家だけあって、エッセイがとにかく読みやすい。とびという名の犬とのあれこれが、犬好きな私にとっては微笑ましかったんです。とびが病気をして、入院してお見舞いにいった時に思わず泣いちゃうところとか、わかるわかる~という感じ。離婚された時にはものすごくびっくりしたけど、「いーもんね、僕には仕事があるもんね」という三谷さんの負け惜しみコメントがふふふ。このエッセイからは、奥さんを愛している様子がすごく伝わってくるんですけどね。残念。

また秀逸なのが、挿絵です。どっからどうみても三谷さんそっくり!!。

このシリーズは、寝る前に1時間くらいでサクサクと読めるので、続けて読んでいきたいです。

『悪の教典』貴志祐介

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学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。


<評価>★★★★★

嫌な意味でものすごく衝撃的なお話しでした。展開が気になって、寝る時間を惜しんで読みふけりました。読み終えた後、お風呂に入ったのだけれど、シャンプーを流す時に目をつぶるのが怖くて、ガタッと物音がするたびに、誰かが散弾銃を持って入ってくる気がして、ドライヤーの時も、30回くらい後ろを振り返りました。寝てる間も夫が言うには、すごくうなされていたみたいです。馬鹿みたいだけど、それ位、この小説はおそろしかったんです。

緻密な設定がすごい!!サイコな教師・蓮実先生。あだなはハスミン。授業も面白いし、熱血で生徒の悩みもどんどん解決してくれて、とっても頼りになる良い先生なんですが、ちょいちょいカラスを感電させて殺したり、近所の犬をたまねぎ入りハンバーグを与えて殺そうとしたり、何かかおかしいぞ、この先生・・という感じで読み進めていくことになります。

思いっきりの生悪説の人間。よく、人は生まれた時は善だけど、その後の家庭環境なんかで生悪になるなんて聞きますが、蓮実先生の場合は、幼い頃からのエピソードからすると、生まれついての悪人なんです。人が怪我をしたり死んだりすることになんの感情もわかず、邪魔だな~と思ったら、緻密に計算して、完全犯罪を遣り通すのです。身近にこんな人がいたらと思うと怖すぎる。。

下巻なんて、学校バトルロワイヤルです。だって、クラス全員を殺そうとするんですもの。警察って、こんなにも頼りないわけ?と不安になります。『青の炎』を読んだ時にも感心したのだけれど、貴志祐介さんは、細かなディティールの書き方が抜群に上手いです。本書は怖かったけど、他の作品もぜひ読んでみたいです。

『死者の体温』 大石圭

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「ねえ、バルコニーに鳥が来てるわ」それが僕の聞いた『北川美花』の最後の言葉だった。そのあと彼女の口はいろいろな音を出したが、それはもう言葉ではなかった。『北川美花』の温かな乳房に耳を押しつけ彼女の心臓が停まる瞬間を聞いた。トラウマもない、悪意もない、動機もない。今も世界は溶け続けている。史上最悪の連続大量殺人の日々。


<評価>★★★★☆

大量殺人を犯す男の話しでした。しょっぱなから、売春相手の女子高校生の首を絞め殺します。読み始めて、「うわ~ やめようかな」と思ったけれど、これが意外と読ませる文章で、次々とページをめくっていました。外見はハンサム。性格も爽やかで明るい。近所づきあいも会社の中でもそつなく愛想をふりまいているのですが、1人の仕事部屋に戻ると、考えるのは、首を絞めることばかり・・。首は首でも、太って脂肪のついた首は絞める気がしないらしくて、ポキッと折れそうな細い首がお好みだそう。少女から少年から赤ちゃんから男から女まで、絞め殺しまくって生活しています。主人公がキザなんですよね。絞め殺した女性をベッドに寝かせて、クラシックを聞きながら1本だけタバコを吸う・・というところが。

ラストは、あんがい普通の終わり方だったけど、ここまで救いの無い内容で読ませるってすごいと思った。著者のあとがきで、著者の実家の隣に住んでいた男性が、オウム真理教で、あの無差別殺人をした人だったそう。その中のあるエピソードから、本書を書くアイデアが沸いたとありました。確かにそのエピソードの内容は、確かに心がどこか麻痺していないとできないことだな~としみじみ考えた。

この作者に興味がわいたので、今度、『出生率0』という本を読んでみようと思う。

テーマ : ブックレビュー
ジャンル : 本・雑誌

『BとIとRとD』 酒井駒子

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<評価>★★★★★

ものすごく素敵な絵本でした。幼い頃の、世の中をまだよく認識していなかったあの頃・・。BとIとRとD、続けるとBIRD。一番すきなのはやっぱり図書館のページ。私は大人になってからしか図書館に行かなかったけれど、もう一回幼いままで図書館の本たちを見上げてみたいです。胸がぐっと切なくなったのは、お友達のページ。ヌイグルミ相手に遊んでいるように見えても、子供は本当にその世界に没頭しているのです。ヌイグルミは生きているんですよね。話しかけたりお世話してあげたり・・。だけどそこに大人の一言、例えば「ご飯の時間よ」などという現実が入り込むと、とたんにヌイグルミはヌイグルミでしかなくなってしまって、世界を壊されたことがショックで腹が立ったり、泣きたくなったりするんですよね。懐かしい~。幼い子供の無邪気さをこんなに素敵な絵で表現できる酒井さんってすごいと思いました。他にもいろいろ出版されているみたいなので、また読んでみようと思っています。

ホワイトデーの嬉しい贈り物

 少しはやいけど、夫がホワイトデーの贈り物をプレゼントしてくれました♪

 三浦しをんさんの『舟を編む』と
 任天堂3DSの『牧場物語』。

 牧場

 嬉しくて嬉しくてホクホクです。『舟を編む』は、
 図書館の予約待ちが130人くらいだったので、
 一年後くらいにしか読めないな、とあきらめていました。
 牧場物語は、まったりほっこり楽しみたくて欲しかったんです。
 今持っているソフトは『スーパーマリオ』なんだけど、
 もうマリオ死にまくりだったから。

わかについて

やま☆わか

Author:やま☆わか
 HN:わか

 常に書物と行動を共にしています。
 
 小さな町に夫とひっそりと暮らしています。

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